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工道具の一部を紹介します。現在は、替刃式の道具や電動工具の発達により、あまり使用しない道具も
ありますが、これらの道具の手入れをしっかりして、使いこなせるものが本当の「大工」といえるのであろう。
これらの道具は、先祖代々受け継がれたものもあり、中には、倉庫の古い道具箱から引っ張り出して、撮影をしました。
他にも、正直僕も使用した事のない道具も多数出てきました。


追入鑿(オイイレノミ)


主に造作材の小細工仕事に使用します。
叩き鑿(タタキノミ)


主に構造材の加工に用いるため、全体に頑丈に作られている。
墨壷(スミツボ)

墨を浸した糸の両端を固定して、この糸を指で弾くことによって一気に直線を引くことができます。

差し金

長さを測る目盛と直角の性質を利用して、加工する部材の墨付けの他、直角を測ったり、また計算尺かわりにも使われます。特に斜めに交わる部材の墨付けには差し金が欠かせません。
釿(チョウナ)


柄を振り下ろし、その打ちつける勢いを利用して柄の刃先で、木材の表面を削り出すのが、釿の一般的な使い方です。

現在はあまり使わなくなりました。

鉋(カンナ)


建築の様々な部分を仕上げるために、単に平滑な表面を削る鉋だけでなく、溝かたを削る鉋、曲面を削る鉋、飾り模様を削り出す鉋が工夫されてきました。

表面を削る鉋も荒けずり、中仕上げ、上仕上げと削りの段階で使い分けるといったことも行われています。 

罫引き(ケヒキ)


ケヒキは大きく筋ケヒキと、割ケヒキに分けることができます。
筋ケヒキは一種の定規といってよく、材をけびくことによって材に平行な線を印すための道具です。

割ケヒキはケヒキ刃をさらに深く材に入れることによって、材を一定の巾で引きわる道貝です。
玄能(ゲンノウ)


鑿を叩いたり、釘を打ったりします。大きさも様々で、用途別に使い分けます。

玄能の叩く部分の一端は真平らに作られていますが、他端はほんのりと中高になっている形をよく見かけます。これは「木殺面」と呼ばれており、楔とかホゾの先などを叩き締める(殺すともいう)のに使うほか、木の表面を傷つけないために、釘打ちの最後の一打に木殺面を使います
鋸(ノコギリ)


鋸(のこぎり)は木材を切断する道具で、略して俗に「のこ」ともいいます。

木材を繊維の方向に沿って切断するときに使う鋸を「縦挽き」と呼び、 木材を繊維の方向と直角に切断するときに使う鋸を「横挽き」と呼びます

錐(キリ)


錐(きり)は、鋭く尖った刃を回転させて部材に穴を削り出す道具です。

三つ目錐、四方錐といった錐は、刃の軸部に沿って角ばった稜線がありこれが回転によって穴の周辺を削りとります。


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